「日本ダービーの産物、テレビ馬」
かつて、テレビ馬、という言葉で呼ばれる馬が
日本ダービーではよく見られました。
最近では知らない人も増えています。
このテレビ馬とは、テレビに目立って映ることだけを目的として
出走しているように見える馬のことです。
日本ダービーといえば、日本中が注目する大レースですから、
そこで、目立つことには、それだけで意味があるというわけです。
具体的には、距離適性が無いことが明白にも関わらず、
速い馬を出走させて、大逃げを打たせ、
序盤から後続の馬群を大いに引き離してトップを疾走し、
テレビで目立ちまくるというスタイルです。
かつては、テレビに映ること自体がすごいことだという価値観があったり、
出走馬の短距離路線が未整備だったり、
フルゲートが実に20頭以上という多さであったり、
現代フェアリーSからは大きく異なる時代背景が、
そうしたテレビ馬を生んでいたと考えられます。
最近では、コース別、距離別に、レース体系も整備されていますし、
それぞれの馬の適性に合わせた舞台に、馬を出走させるというスタイルが、
定着してきていますので、かつてのようなテレビ馬は見られなくなってきました。
しかし、まだ無くなったわけではありません。
たまに、まだテレビ馬を目にすることもあります。
例えば、短距離しか実績をあげていない馬でありながら、
賞金が足りていることをいいことに、
日本ダービーに出走させてしまうケース。
それから、ダートコースにのみ適性があることがはっきりしているのに、
ダービーに出走させてしまうケース。
こういったことが、まだ実際には生じています。
結局、馬主からすれば、それだけ、日本ダービーに出走させることは、
大きな魅力ある行為であるということなのでしょう。
そして、2012シンザン記念ファンとしても、
そうした馬を全面的に否定し切ることもないのかもしれません。
出走する以上、ダービー馬になる可能性はあるわけですから。